行動最適化大全 /樺沢紫苑著/KADOKAWA

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今日がもっと楽しくなる行動最適化大全 ベストタイムにベストルーティンで常に「最高の1日」を作り出す/樺沢紫苑著/KADOKAWA

目次

健康も仕事もコミュニケーションも幸福も、全てがよくなる本

「健康になりたい」
「仕事ができるようになりたい」
「コミュニケーション上手になりたい」
「幸せになりたい」

多かれ少なかれ、誰しもそのように思うのではないでしょうか。

健康だったら健康の。
仕事だったら仕事の。
悩みを解決するために、人は本を読みます。

でもやはり、次の日にも同じ悩みが繰り返されます。

悩まずにいられたら、それはそれで幸せでしょうが、悩みにしてしまう人ほど、「何から手をつけていいのか分からない」「どうしたらいいのか分からない」「どうすればいいのかは分かっているけど、第一歩が踏み出せない」「やろうとしてもやる気が出ない」などが頭の中でぐるぐるし、一日が経ってしまいます。

私にとっては、本書では新たに大発見したことは少ないです。
と書くと、価値のないように思われるかもしれませんが、そうではありません。
著者の樺沢紫苑先生はこれまで36冊の本を書いています。そのジャンルはビジネス書、健康本、インターネット関連本と多岐にわたります。
そして私はそのほとんどを持っています。

本書は、「その36冊の総集編」という位置付けであると書かれてあります。

これまでに樺沢先生が世に発表されたコンテンツを、私は少なからず実践して、健康や仕事に活かしているので、分野によっては私がそれを咀嚼して人に伝えることもしています。

「人を元気にする」仕事をする人間の端くれとして、常に勉強をしなければなりません。

樺沢先生のビジョンは
「情報発信を通して、日本人のメンタル疾患や自殺者を減らすこと」です。

私のビジョンは
「カイロプラクティックと整体の技術で、お会いする人を元気にすること」です。
中でも当院の特徴で、産後の女性の割合がとても高いので、狭義では「日本中のママさんを元気にする」と言ってもいいでしょう。

産後うつやなどのメンタル疾患の予防にも、一役買えるほどの「正しい知識」を得たいと常に勉強をしています。

人に説明するのに、まずは自分でやってみないことには机上の空論になってしまいますので、できることをできる範囲でやっています。

だから、樺沢先生の著書の総集編である本書の内容は、半分ぐらいは理解しているつもりです。

理解しているつもりで、かつ私がしっかりと実践している項目を紹介します。

あらかじめ決めた「朝のルーティン」をこなす

P18

ここ3年ほど、起床時から身支度を整えるところまで、ずっと同じ行動をとっています。
朝、目覚めたらいちいち考えません。
体が勝手に行動するほど、「いつもの」行動をします。

起床

トイレ

体重と体脂肪を計測し、アプリに入力

コーヒーをいれるためにお湯を沸かす

お湯が沸くまでに洗顔と着替え

コーヒーをいれる
(気分によっては自転車でスタバへ←片道20分ほど)

ホームページ用の記事を書いたり、インスタ用の原稿を書いたり、パソコン仕事を集中してやる

大切な日課なので、崩すことなく継続してやっています。
「考えなくてもやること」なので、体がそのリズムを刻んでいます。ともすれば面倒くさくなるパソコン仕事ですが、「この時間だけは集中してやる」のが続けられているので、いい仕事ができていると思います。

一番たいへんな仕事を一番にはじめる

P27

朝のルーティンの、「コーヒーをいれる」の後には、一日の中でも大切な仕事をやります。
ときには、原稿を書くより大切なこともあります。
私にとってのそれは、整理整頓を含めた掃除です。
なかなか億劫になるので、午後のダルさが湧いてきたときにはとてもできません。

朝に原稿を書くのは「好き」でやってることなので、午後に回してもいいようになってきました。

なので、思い切らないと捨てられないものや、頑張らないと手が回らないような掃除は、コーヒーを飲んだ直後に一心不乱にやるに限ります。
午後にダラダラやるのと比べたら、格段に充実してやれることが最近わかりました。

成功している人は「遊び」の達人が多い

P42

本書が発売される3ヶ月ぐらい前から、私の中で「スーパーカブ」に乗りたい願望が高まってきました。
これまで原付やバイクなど、全く興味が無かったのですが、アニメ「スーパーカブ」を観てからすっかりスーパーカブのとりこになってしまいました。

50ccのスーパーカブならば、中型の自動車運転免許証を持っているのですぐにでも乗れるのですが、私は110ccか125ccのタイプが乗りたいので、小型限定普通二輪免許以上が必要です。

この際、思い切って普通自動二輪の免許を取得して、ちょっと大きいバイクも乗る機会があれば乗っちゃえ!と自動車教習所に行き申し込みをしてきました。

スーパーカブでちょっとした旅が楽しめると思うと、今からワクワクします。53歳からでも新しい楽しみを見つけられて嬉しく思います。

仕事や勉強の「やる気」を出す方法

P56

「やらねば」と思っていることこそ、なぜかやる気が出ないもの。
そんなときには「とりあえず始める」に限ります。
「原稿を書かなきゃ」と思えば思うほど書けなくなるので、「とりあえず書き始める」ようにしています。
書いているうちに、調子が出てきて筆が進み、いいひらめきがあったり、書きたくなることが湧いてくるのも経験できました。

ムリやりに「職場の人」と仲良くしなくてもよい

P82

今は一人の職場で、個人事業主をしています。
会社員時代も経験していますが、今思えば職場の人と仲良くしようと、余計なエネルギーを使っていたのだと思い出されます。

会社は仕事をするところ。仕事をそこそこやっていたら、人間関係は仕事に支障が出ない程度でいいと割り切れていたのならば、もっと会社の仕事が楽だったと思います。

今では、職場の人間関係に悩む方に、アドバイスができるほどになりました。

大切なのは家族、次に友人、そして職場の人と、仲良くしなければならない人を分けることができたのならば、とても人間関係は楽になるはずです。

まずは家族と親しい友人を大切にしましょう。
「職場は仕事をするところ。仲良しクラブではありません。」と思えたのなら、とても会社が楽になるはずです。

成長するためには「まずやってみる」ことが一番大切

P106

樺沢先生の著書を読み始めたのは2014年からなので、7年ほどになります。

Gmailの本を読んではアカウントを作り、スープカレーの本を読んで食べに行き、読書術の本を読んでは読書量を増やし、アウトプットの本を読んではアウトプットし、幸福になる本を読んでは「まずはセロトニンを活性化」と呪文のように唱え、実践してきました。

隅から隅まで読んで覚えるのはできなくても、「1冊につきひとつ」の気づきを得て、実行できれば、その本に支払った額の回収はできたも同然と思います。

7年前の私と比べたら、明らかに今の方が健康ですし、はつらつとしていると実感します。

健康によいものは「気持ちいい」ので、その自分の感覚を信じること

P106

心身ともに健康になるための科学的や医学的な研究の論文を一つずつ読み、それを実践していては時間がいくらあっても足りません。

それを読むのも、まずは実践してどうだったかを検証するのも、樺沢先生にやってもらえばいいんです。

まとめ

膨大な量の本や論文を読み、それが普通の人が実践可能かどうかを試し、一般の人が理解できる言葉に置き換えてくれたのが本書です。

300数十ページの本ですが、その裏には何千冊もの本があります。何千冊もの本のエッセンスを抽出し、実践し、噛み砕き、一般の人が実践しやすい言葉にまとめたという膨大な労力がここに集結しています。

本書に書かれてあることを、「やるのはとても簡単」です。
別の人が説明すると、とても難しそうになるところを、樺沢先生は徹底的に言葉をそぎ落とし、シンプルに説明してくれています。

そして「それは正しいのですよ。なぜならば…」と科学的、医学的な根拠を示しながら解説し、理解を深めてくれる書き方がなされています。

根拠がわからなくても、「とりあえずやってみよう」と思える第Ⅰ部。
どのような根拠でそれが心身の健康や仕事にいいのかが理解できる第Ⅱ部。
興味の持てるところ、悩み事の解決方法が書かれてあるところから読み始めるといいと思いました。

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伊東 稔

伊東稔/Minoru ITO 骨盤矯正と姿勢改善の専門家 カイロプラクティック伊東(長野市)院長 兼業主夫でもあり料理好き 『ねこ背を治す教科書』著者 http://amzn.to/2qB9VS2
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