ボランティアで『夏休み宿題終らせ隊』のメンバーとして参加させていただきました。
夏休みっぽくアロハを着てます(笑)
目次
小学4年生と5年生担当
受け持たせてもらったのは、小学4年生の女の子と5年生の男の子。
女の子は社会科見学に行ったことをテーマにした新聞づくり
男の子は夏休み帳の国語の部分
私の好きな国語系の科目でよかったです。
文章が見える!
新聞づくりはほぼ原稿ができていて、清書と装飾を残すところでした。
夏休み帳の国語は簡単な読書感想文でした。
学年もやることも違う二人ですが、小学生特有とでも言いましょうか、小学生がやらかしてしまいがちな文章の書き方のクセが見えました。
この本を思い出す
「こう書くともっと伝わるよ」
「こう書くともっと面白いよ」
「こう書くとスッキリするよ」
「こう書くと読んでいる人が嬉しいよ」
そう思える箇所があったので、文章の達人の本を思い出しました。
伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則
山口拓朗著/明日香出版社
テンプレートを教える
文章を書くたびに、「思い」と「文章」を頭の中で一致させる作業があります。
頭の中で浮かんだまま書いていくと、書き終わった時におかしくなることも少なくありません。
書き終わった時に全体がおかしくなるのを防ぎ、「文章」が人に正しく「伝わる」ためのテクニックを少々伝授してきました。
もちろん小学生なので噛み砕いての説明をしました。
結論優先型
結論
↓
理由・根拠
↓
詳細・背景
↓
まとめ
これは本当に基本的な文章の流れですよね。
紹介型
体験
↓
紹介
社会科見学のレポート的な新聞づくりはこれに尽きますね。
体験と紹介の中に、「自分の言葉で」「自分が感じたこと」を織り込めばとてもいい新聞になります。
「〜こと」や「〜もの」に依存しない
ついつい書いてしまいがちな、もう「クセ」と言ってもいいほどの「こと・もの」の多用。
小学生が書いた文章の「こと・もの」を、別の言葉に置き換えたり、省略したりするだけでずいぶんスッキリと読みやすい文章になりました。
プラス
「いかにも」な読書感想文や新聞になるほど、つまらないものはありません。
あえて口語を文章にする
小学生と一緒に文章を読んだり、口頭で説明してもらった時に出てきた言葉の中で、「書いていないけど感情が見えた言葉」を拾ってあげて、すでに作っている文章に埋め込みました。
淡々とした読書感想文の中に、「すげーなと思いました。」と、これ以上ないほど驚いた表現を入れたら、面白い文章になりました。
「気持ちを表す言葉をいれたら、読んで楽しい文章になったね」と言ってあげました。
編集後記
新聞づくりの中で、左端に4行ほど空いていました。
そこには記事は埋めることなく、空欄で提出する予定とか。
もったいないので「ー編集後記ー」で1行、新聞づくりをした感想を3行を書いて、新聞全体に空欄が無いように仕上げました。
「新聞記者さんが書いたみたいでカッコいいね」と言ってあげたら、嬉しそうにしていましたよ。
まとめ
どの子も本は好きだし、文章を書くのも楽しんでいます。
発見する目を持っているし、自分の言葉で表現すると楽しいことも知っています。
いいもの持っている子どもたちに対して、日頃から子どもと接している親のサポートがあればさらに文章力が伸びると思います。
夏休みです。
親もこの本を読んで、いいサポートをしてあげてください。
ダメ出しなんて必要ありません。
「いいところ見てるね」
「その表現おもしろい」
からスタートして
「この順番だとどうだろう?」
「これを言い換えたらスッキリするね?」などと
ちょっとしたテクニックを教えてあげられたら、読むのも書くのも大好きな子になることでしょう。
編集後記
この本、現場には持って行かなかったのですが、よく覚えていたよね私。
自分で自分を褒めてあげました(笑)
伊東 稔
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