精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法/樺沢紫苑著/飛鳥新社

書評

待ちに待った本が届いたので、ざっと読んだ感想です。

メモ程度ですが、一部ご紹介します。

「幸福」についてずっと考えていた人にとっては、解決策が見つかります。

目次

「幸せ」ってなんだろうね?

ギリシャの哲学者、中国の思想家など、2000年以上前から「幸福」について論じられています。最近の心理学では、「幸福心理学」が注目を集め、アメリカを中心に盛り上がりが見られます。
ー中略ー
幸せとは何か?精神科医として、脳科学者として、幸せとは真逆な状態であるメンタル患者さんの「苦しみ」を通して、試行錯誤してきましたが、本書では私の30年間の「幸せに生きる」ための答えを集大成としてまとめました。
ーP6「はじめに」より一部抜粋

漠然と「幸福」について考えてみた

【結婚式の幸せ】

結婚式で新婦の友人が新郎に向かって、「◯美を絶対に幸せにしてね!」というシーン。
大きなお世話です。
結婚がゴールであり、ゴールが幸せと考えている人がその先どうやって幸せになれるのでしょうか。
今、あなたの求める幸せに照らし合わせたら、最高に◯美は幸せだよね。
ゆえに私は思います。
「結婚式は過去最高の幸せかもしれませんが、未来から見たら最低であるべき」と。
そう思えなきゃ夢も希望もありません。

【子どもが生まれての幸せ】

長男が生まれてすぐの頃、長男からみて曽祖母がこう言いました。
「オメーはどこにも行かねえで、ここにいるのが一番幸せだ」と。
妻の祖母が、ひ孫を抱きながらそう言うのです。
「おばあちゃんのいう幸せって、先祖代々受け継がれてる田畑やお墓が子々孫々に受け継がれること」なんだよねと思いました。
その割には親戚への褒め言葉が少なく、悪口が多いのは幸せと言えるのか?
理解に苦しむ幸せの定義を目の当たりにしました。

【進学の幸せ】

妻が子どもに言いました。
「浪人なんかしたら不幸だからね!」と。
え?私、一浪してるんですけど!
現在、全然不幸を感じずに生きていますけど!

「幸福」って奥が深い

ざっと考えただけでも、「幸福」って奥が深い!
一周まわってわけが分からなくなりそうですが、シンプルにそして分かりやすく、さらには「幸福」になるために実行しやすい提案が書かれてある本がこれ。


精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法
樺沢紫苑著/飛鳥新社

本の帯、P25にあるこの図。

これをしっかりと頭に入れて読むと、とても効果的です。
一番面積が大きい土台の部分には「心と身体の健康 セロトニン的幸福」
中程には「つながり・愛 オキシトシン的幸福」
一番上で面積の小さい頂上には「成功・お金 ドーパミン的幸福」
この図の理解を深めれば深めるほど、それぞれの特徴が分かります。

ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが十分に分泌されている状態で、私たちは「幸福」を感じる。つまり、脳内で幸福物質がでた状態が幸せであり、幸福物質を出す条件というのが「幸せになる方法」であると言えます。
ー第1章 幸福とは、「脳内物質」だった! より引用

3つの幸福の特徴をざっくり説明するとこのようになります。そしてこれらには優先順位があります。

大切なものから以下の通り。

セロトニン的幸福とは「健康の幸福」
オキシトシン的幸福とは「つながりと愛の幸福」
ドーパミン的幸福とは「お金、成功、達成、富、名誉、地位などの幸福」

お金よりも名誉よりも大切なのは「健康」というわけです。
体やメンタルを壊して(健康を損なって)までも手に入れるものは無いとも言えますね。

どれも「幸せ」には違いないのですが、セロトニン的幸福である「健康の幸福」をベースアップしていけば、自ずとオキシトシン的幸福もドーパミン的幸福も充実していくのは想像に難くありません。

仕事の幸せ

私は20年前に脱サラをして自営業者の道を歩みました。毎月25日に給料が振り込まれる生活ではなくなりましたが、精神的にはものすごく解放されました。

会社員としての営業職が好きにはなれなかったのかも知れませんが、当時は仕事が楽しいとは感じられませんでした。

現場での仕事は楽しさを感じられないのに、社員研修や外部研修はとても好きでした。

ここ(会社員時代の居場所)は、ドーパミン的幸せを得るには適した場所であると言えます。ただし、毎晩10時や11時に帰宅する環境では、セロトニン的幸福がおろそかになりがちです。実際、運動不足や寝不足であったと記憶しています。

現在、自営業で整体師&カイロプラクターとして20年仕事をしていますが、ご予約がいっぱいで忙しい時にはとても幸福感を得られます。

逆に仕事が暇な時には不幸感が得られます。

単に売り上げが上がって嬉しいのではなく、「私を頼ってご来院くださったのが嬉しい」「一緒に問題解決(お客様の健康レベルが向上)できて嬉しい」と感じられます。

暇な時の不幸感は、「自分は社会にとって不必要な存在なのか?」と社会からのつながりを拒絶させられる気になるので、絶対的に忙しい日を増やしたくなります。

現在の仕事は「人とのつながり」が意識できるオキシトシン的な幸福が得られる環境です。
さらには、多少なりとも人様のお体に触れる仕事なので、スキンシップ的にもオキシトシン的な幸福が得られやすい仕事とも言えます。

「ご来院ありがとうございました。」と言う私。
「センセー(イトーさん)ありがとうございました。」とおっしゃるお客様。
お一人に会うごとに、双方が感謝の言葉が飛び交います。
これも、オキシトシン的な幸福です。

私の「忙しい」は、会社員的な「忙しい」ではなく、多くの方からオキシトシン的な幸福を得られるのが特徴の、とても嬉しい「忙しい」なのです。

仕事の成果として、お客様にご提供できることがいくつかあります。

お客様のご感想をいくつか紹介します。

当院がご提供できる幸福

「浅い呼吸が深くなった」

深呼吸ができる体になってこそ、リラックスした状態が得られます。
お客様のリラックス向上により、セロトニン的幸福のお手伝いができます。

 

「よく眠れるようになった」

たっぷりといい睡眠を取ることは、健康づくりの大きな第一歩です。
そのお手伝いができて何よりです。

 

「運動しやすい体になった(体が軽くなった)」

股関節や肩関節が硬くなってしまったら、日常生活や運動もままなりません。動かしやすくするお手伝いができて、お客様の生活や運動のレベルがアップすると、昨日よりさらに運動ができます。

 

「健康の良い情報を教えてもらえた」

毎日、正しい情報発信をしている医師(樺沢紫苑先生)の言葉を咀嚼し、実行し、お伝えしているだけですが、それも私の仕事の一つだと心得ております。
正しく「知る」のが、正しく健康になる王道だと思っています。

私にとってはインプットとアウトプットであるので自己成長につながり、お客様にとってはセロトニン的幸福をアップさせる一つの手段であり、さらにはご来院の行為そのものが、双方にとってはオキシトシン的幸福にもつながります。

 

これから深読して咀嚼し、完璧に自分のものに、そしてお会いする多くのお客様へのサービスの一環としても本書を活用したいと思います。

 

超簡単な3つの幸福

※書店では発売前ですが、樺沢紫苑公式ファンクラブの会員なので一般の方より早く本書を入手することができました。

ファンクラブのサイトから一足先に注文ができた(買い物をした時の幸福)

「発送はまだかな?」とウキウキして待った(待つ間の幸福)

本書が到着
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!(ものを手に入れた時の幸福)

1冊の本を注文しただけで、読む前に3つも幸福を得ることができました。

The following two tabs change content below.

伊東 稔

伊東稔/Minoru ITO 骨盤矯正と姿勢改善の専門家 カイロプラクティック伊東(長野市)院長 兼業主夫でもあり料理好き 『ねこ背を治す教科書』著者 http://amzn.to/2qB9VS2
タイトルとURLをコピーしました