『ポジティブ心理学』なるキーワードを見聞きするが、とても気になる。
だったら、ポジティブ心理学の第一人者の本を読めば、
その辺りで目にするまがい物のそれに惑わされることなく自己成長できると思う。
成功の秘訣は、IQでもEQでもなく、
PQ(ポジティブ才能)が鍵だった!
(帯より抜粋)
目次
著者略歴
ショーン・エイカー
ハーバード大学修士号。
ポジティブ心理学の第一人者。
ハーバード大学で学生の評価が最も高いポジティブ心理学講座をタル・ベン・シャハー博士のもとで担当し人気講師となる。
またTEDで行われた幸福に関するプレゼンテーションはとりわけ人気が高く、視聴回数は400万回を超えた。
グーグル、マイクロソフト、ファイザーなどの著名企業で成功と幸福の関係について実証研究を行いながら、世界50カ国で講演やレクチャーを行う。
著書に国際的ベストセラーとなった『幸福優位7つの法則』(徳間書店)がある。
成功につながるポジティブ能力の高め方
理論にしっかりとページ数を割き、まとめページもある。
理論と実践、解説と「どうすればいいか」が分かりやすく書かれてある。
時間のない人は、とりあえずまとめページのタイトルを実践することをおすすめする。
「よし!やってみよう」と思えたことはそのまま続け、
「よく分からない」と思ったところは、理論や解説を読み、理解を深めるといいだろう。
たくさんある項目の中で、
私が特に惹かれたものについて抜粋し、自分なりのことを書こうと思う。
ストレスを利用する
例えば、どこかの子どもが英語の単位を落としそうだと聞いても、あなたは何のストレスも感じない。しかし「お宅のお子さんが英語の単位を落としそうですよ」と言われたら、とたんにストレスを覚える。つまりストレスは重要なことがらからしか生じない。
(中略)
ストレスにはマイナス面だけでなくプラスの効果もあるのだと言うことを思い出すような工夫をしてみるといい。
(P094)
ストレスになる原因に遭遇した時、
「うわぁ、嫌だぁ」と思ってパニックになるかも知れない。
「避けて通れるなら避けたい」
「忘れてしまいたい」
などと思っていても、解決できないものもある。
それは、「大切なことだ」と認識するべきことである。
嘆くよりも、「大切なことなんだ」と受け止めるチャンスが来たと思うことにする。
きちんと食べ、よく寝る
特に大きな決断をする時は、その前に食事をしたほうがいい。
(中略)
昼食の直前とか夕食の直前は最もよくない。
(中略)
クリントンは休息が大事だと言ったという。
「私がこれまでの人生で行なった重大なミスのほとんどが、あまりにも疲れていて自分のしていることがよくわからなかった時だー私生活においても仕事上でも」
(P096)
私のこれまでの人生では、
「きちんと食べる」は積極的に意識して、とてもよくできている(できていた)と自負する。
食べるだけでなく、作ることや、食について考えることも当たり前のようにできている。
と こ ろ が
睡眠を随分おろそかにしていた。
2年ほど前(2016年ごろ)からは、睡眠の大切さを認識し、
毎朝スマホのアプリでどれほどの睡眠(の深さや長さ等)が取れたかを見るのが楽しみになるほど注意している。
まだまだ睡眠時間の長さが足りないが、
ここからの人生は「眠り」に特に注目して実践していきたい。
自分には変える力があるのだということを思い出す
人生の最大の変化の瞬間を3つ紙に書き出してみよう。
(中略)
それを見るたびに、自分の行動が大きな力を持っていること、またポジティブな成長が可能な現実に自分は生きているのだということを思い出そう。
(P098)
このように、「書き出してみよう」とおすすめされた時、
いったいどれほど無視して来たのだろうか。
「ねこ背を治す教科書」の出版が決まる前、
ソーテック社の福田編集部部長からアドバイスをもらったことを書き出してパソコンのデスクトップに貼り付けていたことだけだ。
詳細は福田さんのブログにて
↓
http://bit.ly/2MF4UP9
そう思うと、
きちんと書き出したことについては、夢が叶ったではないか。
今こそその体験を思い出して、
これから書き出そうと思う。
3つ書き出しても、これからの人生ではどんどん書き換えもあるだろう。
常にアップデートしていきたい。
乗っ取り犯を見つけ出して駆除する
進もうとする道を外させる乗っ取り犯で、自分でわかっているものを3つ考えてみる(例えば、メールの着信アラート、ネガティブな友人とつき合うこと、他人の状況を羨むこと、ゴシップ、1日に2杯以上酒を飲むこと、オンラインショッピングなど)。
(中略)
不安を感じているなら、やめたい習慣を親しい友や同僚や家族に知らせ、責任ある行動が取れるようにサポートしてもらうこともできる。
(P150)
乗っ取り犯となる人なんて、もう友人でも何でもない。
切ってしまってもどうってことないし、何よりスッキリする。
ただただ繋がっているだけの人
それがファンならば大切にして、永いお付き合いを願うところだ。
しかし世の中には自分にとって害悪でしかない人もいる。
どんどん切って忘れるに限る。
メンタルマップをアップデートする
1カ月に1度、1時間ほど時間を取ってメンタルマップについて考えるといい。土曜日か日曜日の、家族や仕事の責任から解放される時間帯がいいだろう。
(中略)
10年前に描いた道をそのまま歩き続け、本当にそれが自分の望む方向なのかわからなくなってしまっている人がたくさんいる。
(P152)
がむしゃらに前を向いて進むのをよしとしていた若い頃ならばそれでいい。
時には夢中で進むことも大切だ。
進むべき方向に行ってれば問題ないのだが、
時には立ち止まって振り返る、自分の歩んで来た道を検証するのも大切だ。
「あの頃はこう思っていたっけ」と、忘れた頃に思い出す。
それで正しく歩んでいたらそれでいい。
違っていたら、軌道修正するのも大切。
気づいたらアップデートして、よりいい道に向かえばいい。
自分のXスポットを見つける
実際に達成間近でなくても促進物質の恩恵は得られる。日々達成できるような「ミニゴール」を作って、各ゴールの70%達成地点がすぐわかるようにしておく。
(中略)
いい方法はその日の「やることリスト」に、すでにやったことや、やるのが当たり前のことも書き込んでチェックで消すことが。進展が強調され、Xスポット効果が生じやすくなる。
(P197)
100%を目指すと、「0か100か」になってしまいがち。
0はいくつあっても0だ。
階段を登ろうとしても、ずっとフラットな場所でグルグルしているだけ。
時には70%もいらないだろう。
0にならないように、1でも2でも登るといつかは頂上が見えてくる。
これは当院でもおすすめしている。
「10回を3セット頑張ろう」なんて指導はしない。
「1回でもいいから伸ばそうね。0にしないことだけ考えて!」とハードルを下げてご提案する。
100%を目指してやる気をなくすより、
1%でもいいから実行することが何よりも大切だと思う。
岩場ではなく砂浜を見つめる
ゴールまでの小さなステップを自分が1つずつ攻略していく様子を、頭の中でイメージして練習する。脳は自然に注目する方向に舵を切ってくれる。決して失敗をイメージしてはいけない。成功を現実的にイメージする。
(P199)
「できなかったらどうなるだろう」なんて考えなくてもいい。
「続けていたらできる。できないわけがない」と強く思い、半歩でも進むことに意義があると信じる。
先の心配事なんて9割は実現しないものだ。
成功率70%以上をゴールにする
「正直なところチャンスは70%以下だ」という場合は、ゴール自体を調整するほうがいい。
(P200)
50歳になって、今からチャレンジしようとしても
それがあまりにも遠いゴールだと、それ自体が何か違う。
今から受験勉強をして医者になろうと思うより、
「みんなの健康増進に役立つ情報発信をする」方が50歳の私のゴールとするところだ。
生活の中のノイズをチェックする
入ってくる情報がノイズの基準に当てはまるかどうかをチェックする。
①不要なもの、
②時宜を得ないもの、
③憶測に基づくもの、
④妨げになるもの、
という基準である。これに当てはまるものを除去しよう。
(P242)
中でも「憶測に基づくもの」は身の回りでよく見聞きする。
ネット上でのデマだったり、
根拠のない情報だったり。
見聞きしてもいいが、自分の頭で考えてノイズを増幅しないようにしたいものだ。
そのためにも、常に情報収拾と検証を怠らないようにしたい。
積極的にノイズ消去を行う
机のわきに、ポジティブエネルギーの波を3つ書き出した紙を張る。
波1 悪いことが起きる可能性に見合うレベル以上に心配しない
波2 ほんの時たま当たるネガティブな予測のために、多くの日々を無駄にしない
波3 「心配すること」と、「愛すること」や「責任を持つこと」を混同しない
(P243)
前に書いたブログ
「心配事の9割は実現しない」で書かれてあることそのものだ。
心理学者もお坊さんも、
究極のところ同じことを言っている。
運動の習慣は不安を減らせる
運動の習慣をつければ、不安を20%も減らすことができる。心の中の不安のノイズを積極的に減らすことが難しいと感じている人は、ジムへ行くといい。運動は脳の辺縁系にある不安中枢を鎮め、コルチゾールのレベルを下げ、楽観性を上げてくれる。
(P244)
30代、40代を振り返った時に、一番大きな失敗は「運動不足」だ。
中学の頃、大阪でも指折りのバレーボールの強いチームに所属し、運動には自身があった。
その強くて大きな記憶が、いつまでも抜けずに
「いつでもやればできるんだ」と勝手な妄想を抱いて過ごしてしまった。
自分の中では「失敗」だが、それを「経験」と言い換えるようにしている。
なので正しくは「運動不足だった経験」がある。
今ここで気づいたので、50代は運動といいお付き合いをしていく。
多くの人にストレッチを推奨しているが、
プラスしてウォーキングを推奨し、かつ自分でも実行している。
不安感を減らし、名実ともに「心身の健康」を実践したい。
ユーモアの台本を使う
現実の「台本」をコメディにするのに、本物のコメディアンである必要はない。テレビコメディやドラマの中でこれはと思ったセリフがあったら、それをケータイにメモして、24時間以内に使ってみよう。友人が面白い記事やビデオを送ってきたら保存しておき、会議や会話の中でそれを現実の台本にするほう方法を考える。愉快な話や子ども時代の思い出などをリストにしておいて、適切な機会に同僚やチームに話す。
(P297)
この本を読んでいて、「褒められた気持ち」 になった瞬間のパートだ。
物心が付くころから、
おもしろいことや笑えることには殊更興味を持っていた。
その日に得た知識を家族や級友に披露して、驚かせることを日々やっていた。
今もその傾向は、無意識のうちにやっている。
時には暴走して変なテンションになることもあるが、
話をしていても、文章を書いていても、
ユーモアを忘れない生き方は、これからも続けていきたい。
成功が約束される選択の法則: 必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み (一般書) | |
ショーン・エイカー 高橋 由紀子
徳間書店 2014-06-10 |
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メディア掲載①
アゴラ 言論プラットフォームにて取り上げていただきました。(2018年1月23日)
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メディア掲載②
グノシーで取り上げていただきました。そしてランキング1位(2018年1月23日)
https://goo.gl/AKMcNC
メディア掲載③
Yahoo!ニュースで取り上げていただきました。(2018年1月24日)
https://goo.gl/wpNsxf
伊東 稔
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