本当は意味不明なモノが当たり前の名称になっているもの

生活

「携帯」や「ケータイ」と言ったら「携帯電話」のことと認識されていますよね?

「携帯電話」の主要な機能である「電話」を省略して「携帯」。

近年は「スマートフォン(スマートホン)」を省略しての「スマホ」に取って代わられていますが、スマホも含めて「携帯(ケータイ)」
アップル製品にこだわりがある人は、スマホの中でも「iPhone」と区別して呼んでいますが、スマホの一機種で、省略形はありません。

いずれにせよ、ポケットやバッグで持ち運ぶことができる通信機器を総称している名称の代表格が「携帯(ケータイ)」であることには変わりありません。

お出かけ前に「ケータイ持った」と確認するときに、疑問もツッコミも何もなく「携えて帯びるモノ」が「携帯(ケータイ)」となって20年にもなりますでしょうか。

「電話」と言えば家庭にひとつある有線のそれだった時代があります。
電話と言えばそれしか無いので、「電話」と言えばそれだったのです。

誰もがお金やテレホンカード(テレカ)を入れたら通話ができる、かける公衆電話が町のあちこちで見かける時代には「公衆」とは呼びませんでした。
「公衆電話」全盛期でも「公衆電話」は「公衆電話でした」。
(イトーが25歳ごろ、つまり25年ほど前の1993年前後)

当時は「公衆からかける」などとは言わず、「公衆電話からかける」とフルネームで呼ばれていました。
会社員だったので、ポケットベル(ポケベル)を「携帯」する義務があり、呼ばれたら電話をしていた時代です。

「ポケットベル」を省略して「ポケベル」と呼ぶのなんて、日本語的には当然あり。
むしろ自然な流れでできた言葉だと思います。

英語そのままで「Beeper」でもいいのでしょうが、「ポケベル」はとても馴染みやすい名称ですよね。
他にも「pager」や「bleeper」もあります。

「携帯電話」を「携帯(ケータイ)」と呼ぶようになるはるか昔、とんでもない名称で普及した大先輩がいます。
それは、服を縫ったりする時に使うあの機械。

そう、「ミシン」です。

「sewing machine(ソーイングマシーン)」が元々の名称で、英語ではそのまま「sewing machine」と呼ばれています。

「sewing machine」を直訳すると「縫う+機械」です。
なんと、この機械の一番大切な「縫う」を省略して「機械」だけで「縫う機械」を意味する名称になったのだから、あら大変。

どこの世界に「機械」と言って「縫う機械」と思うのでしょうか。

しかも「マシーン」と聞こえる言葉が「ミシン」になまっちゃったんですから、本家本元のsewing machineを発明した国の人からは想像も絶する名称になってしまいました。

オーストラリアに入植したイギリス人が、現地の人に「あの動物はなんて言うの?」と尋ねたときに、「私は知らない」を意味する「カンガルー」と答えたのが名称になったほどの逸話ではありませんが、「ミシン」と聞いて「縫う機械」を想像する人は、日本人だけというのも面白いですね。

なんで大切なところを抜かして、一般名称化しちゃうんでしょうね。

「携帯するもの」よりも「電話であること」の方が大切だし、
「機械であること」よりも「縫う」ことの方が大切だと思いますが、
定着したものを覆すこともできませんし、
今さら「携電」にしろ、「ソーイングマシン」にしろとも思いません。

次はどんな複合語が、大切なところをすっ飛ばして簡略化される名称をつけられるのか楽しみにしましょう。
ブームを作って定着させるのは、あなたかもしれませんよ。

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