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文章を上手に書きたい
私たちは多かれ少なかれ、毎日いろんな文章を読み、様々な文章を書きます。「玉子料理専門のレストランなう」のように一行で表現することもあれば、千文字や二千文字を使ってオムライスの美味しさを伝えることもあります。文章の長短こそあれ、「誰かに何かを伝える」ために文章は存在すると言えます。
ブログやSNSで文章を披露する場面が増える時代です。自分史の短いバージョンである「日記」を書く代わりに、ちょっとした出来事をtwitterやfacebookに投稿する人も多いのではないでしょうか。
「文章が上手に書ける」とは「(伝えたいことが)上手に伝わる」ことです。上手に伝わると、共感が生まれたり、ときには注文や予約が入ることもあります。ですから私は承認欲求を満たすためにも、仕事が繁盛するためにも「文章を上手に書きたい」と常に思っています。
簡単に文章が書ける本
文章を上手に書くためにはいくつか方法があります。読書、日記、新聞購読などが思い浮かびます。中でも効果的なのは「文章を書くための本を読み、実践する」ことだと思います。今回はこの本を読みました。
世界一ラクにスラスラ書ける文章講座/山口拓朗著
著者の山口拓朗さんの本は何冊か読み、実践しました。文章を上達させるための著書が多いですが、新刊が出るたびにますます分かりやすさや実践しやすさが増しているように思います。
テンプレートを使う
本書の帯には魅力的な言葉があります。
3つのテンプレートに当てはめるだけであらゆる文章が「うまく」「思い通り」に書ける!
「あらゆる文章が」ですよ。ということは、仕事でも遊びでも、ブログでもtwitterでも上手な文章が書けるということです。
本書の3つのテンプレートはこちらです。
・ストレスフリーな道案内をする『列挙型』
・納得してもらえる『結論優先型』
・共感を生み出す『ストーリー型』
私は結論優先型のテンプレートが好きなので、山口拓朗さんの別の著書を参考にして大いに活用していました。本書では、それがさらにさらに分かりやすく解説されています。
結論優先型で文章を書く方法
文章を書くときには、一気に最初から最後まで書くのではなく、まずは「文章の柱」を作ると紹介されています。
本で例えるならば、「目次」に相当するものですね。本書では「1行ライティング」と表現しています。
A 結論を伝える
↓
B 理由・根拠を伝える
↓
C 具体例・詳細を伝える〈その1〉
↓
C 具体例・詳細を伝える〈その2〉
↓
D まとめる
(P115より抜粋)
1行ライティングを書いて文章の柱を作ってから、ふくらませて文章を完成させるとのことです。
ドンピシャリ!
過去にこのテンプレートで書いた文章がありますのでご紹介します。(太字部分は1行ライティングで書いたもの)
A 結論を伝える
「ねこ背」を治せば肩こりが解消します。B 理由・根拠を伝える
肩こりを感じる主な筋肉は僧帽筋です。僧帽筋のこりは肩甲骨の動きを制限します。動きが制限された肩甲骨は立体的に浮き出るようなシルエットを消してしまい、丸い背中をつくります。C 具体例・詳細を伝える〈その1〉
肩甲骨をはがすようにイメージし、上下と内外にストレッチすることで、肩甲骨がボディから浮いて自由自在に動かせるようになります。C 具体例・詳細を伝える〈その2〉
「大きく動かせる肩甲骨を持つことで、“ねこ背”が改善し、肩こりが解消」します。「肩こりを感じるときには、肩甲骨を大きく動かすストレッチ」をしましょう。D まとめる
いつもよりストレッチがやりにくいと感じたら、今まで自覚していなかった慢性的な肩こりに気づくことができます。
(『ねこ背を治す教科書』P160より抜粋)
ブログや報告書、食レポを書く際にも使えてとても便利なテンプレートです。最初に目に飛び込むのが「結論」というのが気持ち良くて大好きです。
起承転結の弊害
小学校や中学校で、今でも「起承転結」は習うのでしょうか。習った記憶はありますが、全くそれを意識して文章を組み立てたことは無いです。
学校で習う文章術の、元祖テンプレートみたいな「起承転結」ですが、本書ではこのように紹介されています。
文章が“読み流されがち”な超情報化社会において、結論を後回しにする起承転結がなじまない、という点です。
(P20より抜粋)
おそらく会社で報告書などを起承転結で書いたのならば、「うっざ」と言われかねませんね。
「結論が先」が今の常識にもなっています。そしてこんな恐ろしいことも紹介されています。
しかし、おそらくあなたは文章作成のプロでは無いはずです。そんなあなたが、安易に「起承転結」を使えば、悲劇を招くことになるでしょう。
その悲劇とは、苦労して書いたにもかかわらず“読まれない”というもの。書き手にとってこれほど悲しいことはありません。
まとめ
文章は「たくさん書いたから上達する」とは限りません。もちろん「書けば書くほど上達する」場合もありますが、それは正しい方法を学んで実践するからです。脳裏に浮かんだコトバをそのまま文章にしていると、「結局何が言いたいんだ」と思われかねません。本書の言葉をお借りすると「悲劇」です。
私は悲劇から遠ざかる生き方を選びたいですし、私の周りの人も悲劇の主人公になってもらいたくありません。
「世界一ラクにスラスラ書ける文章講座」のタイトル通り、一つずつの項目を実践してラクにスラスラ書けるようにしたいと思います。
伊東 稔
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