いつもの牛丼屋で
いつもの牛丼を食べていた時のこと。
半分ぐらい食べ終えた頃に
おん年80歳オーバーと思われる
10人ほどのプチ団体様が入ってきました。
生憎(あいにく)テーブル席には収まりきれず
一部はカウンター席に。
私はいつもの通りカウンターで
食べていたのですが、
プチ団体様の一部は私の隣に。
ここまでは
通常の飲食店でよくあること。
プチ団体様を仕切っている
おん年85歳ぐらいのジジイ男性が
「ナニにする?
みんな一緒でいいでねえかえ。
たまごは?味噌汁は?」
みんなのオーダーを取り仕切っている。
ゲホゲホ
お姉さん!
ゲホゲホ
小(しょう)7つと
ゲホゲホ
並3つな。
ゲホゲホ
んだ?
小(しょう)ってないんか?
ゲホゲホ
ああ、じゃあそれ(ミニ)7つな
ゲホゲホ
お分かりのとおり、
「ゲホゲホ」はジジイ男性の咳です。
ジジイ男性は咳をする際、
口元を押さえずに
ノドチンコが見えるほど
大きな口を開けてゲホります。
しかも、
そのゲホる方向は
まさに私に向かってです。
おい!ジジイおっさん!
お前はええ歳こいて
咳の仕方も知らんのけ?
口を押さえてゲホりやがれ!
喉元まで出かかった言葉ですが
私はそれを牛丼の残りとともに
かきこみました。
「年長者を敬う」
これは日本人ならば
身につけておきたい精神ですが、
敬いたくもないジジイ高齢者に対しては
使いたくもない精神です。
他人の息というものは
少しであっても人を不快にさせるものです。
ましてや、
一呼吸ごとにゲホゲホしているような
ジジイご高齢者であれば
何らかの疾患を持っていても
不思議ではありません。
「口を押さえて咳をする」
それによって病気が拡散するのは
防げないかもしれませんが、
気遣いがあるかないかで
周りの人の気持ちが随分と変わるものです。
こらジジイ!
小学生でもできるような
「口を押さえて咳をする」ことすら
できなくて、
偉そうにしてんじゃねーぞ!
自戒の念を込めて…
伊東 稔
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