即効! 成果が上がる 文章の技術/尾藤克之著/明日香出版社

書評

「文章の本」を読んだあとの、書評や感想文の緊張することと言ったら健康本の比ではない。
「おい!ホントに理解して書いてるのか?」とツッコまれることを恐れていたら、いつまで経っても書けなくて、文章が上達しないので恥をかきながら文章を書くこととします。いや、する。
(参考:P52『「だ・である調」と「です・ます調」のつかい方』)

目次

文章を書くのは楽しい

文章を書くのは楽しい。
なぜなら、そこは次元を通り越して無限に広がる世界だからだ。
そう思ったのは小学生の頃。
算数や理科、国語や社会には問題があり、答えがあり、全問正解すれば百点になる。
しかし作文は、ともすれば百点以上の価値を産むことができる。

読む人が「おもしろい!」「楽しい!」「素晴らしい!」と称賛してくれるのは、この上なく気持ちがいい。
「ユニークだ!」「いい視点だ!」と言われるのも快感である。

好きなことを書いている時間は、妄想に浸っているので脳も心地よくなっている。

中学生ぐらいになると、文章のねじれや「てにをは」を理解してくるので、小学生の頃に培った「妄想力」にプラスして文章の技術が加わる。
情景を思い浮かべさせたり、共感されたりする文章が書ける。
国語の先生に評価されるのは、「おもしろかったです。」で締める読書感想文よりも、「私はこう思った。」と書いたものである。
先生が赤ペンで書いてくれる評価や、親に読ませて感想をもらうのが何よりも楽しかった中高生時代である。

文章は誰のもの?

そもそも「書く目的」はなに?(P30)
そもそも「読者」は誰?(P33)

一行の短文であれ、数千文字の長文であれ、この「そもそも」の部分が明確であるのが大切であると、改めて思う。

前述の小、中学生の頃の「文章」の思い出でははっきりしている。
先生が読む、友達が読む、親が読む、「こう書いたらどう思ってくれるかな?」「どう書いたらウケるかな?」と、文章を書きながらちょっとだけ想像をする。
「アカン!こんなんやったらウケへんわ!」と思った瞬間に消しゴムでゴシゴシして書き直す。

そう、目的は「ウケる文章」を書くこと。
読者は身の回りの人である。

少々言葉が稚拙でも、目的を達成したら、それはうまい文章なのです。
(P16)

そんな子どもだったイトー少年をちょっと思い出して、今改めて文章術の本を読んだ。

即効! 成果が上がる 文章の技術

アゴラ、グノシー、Yahoo!ニュースで見ない日はないぐらい、日々文章と向き合っているコラムニスト 尾藤克之さんの最新刊
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1時間ほどの読書で付箋を20ほど付けた。
私にとっては多い方である。
それだけ毎ページに気づきがあり、発見があり、学びがある証拠である。
日々目いろんな文章を目にするが、特にSNSで見かけたり書いたりしている文章で、私なりに気をつけたいことを抜粋して紹介する。

嫌われても構わない

100人が読んで99人に嫌われても構わない気持ちを持ちましょう。(P24)

最近はこの気持ちを強く持てるようになった。
読んでいても書いていても、当たり障りのない文章は「駄文」だと、明確な判断基準を「自分なり」に持つことができたらかである。

たった1冊ではあるが、著書を持つ私である。
つまり言論界にデビューしている立場だ。
「ねこ背を治すにはストレッチが大切!」と自信を持って勧めることができなければ、『ねこ背を治す教科書』は世に出なかった。

毎日のようにお客様の姿勢を改善するために指導していることが、姿勢づくりにも健康づくりにも有効であると自信がなければ仕事なんてやってられない。
「読んだ人がみんな健康でいい姿勢になる!」と信念を持ってはじめて想いが形になった。

「姿勢を良くするには気持ちだ」
「姿勢を良くするには骨盤だ」
「姿勢を良くするには意識だ」
「姿勢を良くするには筋トレだ」
それぞれ一家言(いっかげん)あるのは承知しているが、私はストレッチの良さを普及させたいので、それを一番大切なことにした。

幸いにも、今のところ専門家からも一般の人からも「読んで損した」等の「嫌われた」レビューを書かれていないので、小心者の著者もホッとしている次第である。

自信を持って断定しよう

前項にも関連するが、とても分かりやすく、読者にも刺さりやすい例文がある。

①成果を上げるなら、この書籍はいいかも知れません。
②成果を上げるなら、この書籍を読むべきである。
(P41)

批判を浴びるのが怖いと①になり、弱い文章になるが、「批判上等!俺のイチオシは誰がなんと言おうとコレだ!」と強く訴えるのなら断然②である。

最低限ここからスタートしてみよう

「ブ、ブンショウ?ムリムリ!」と、書くことに対して極端に臆病になったり億劫に思う人が少なからずいる。
そんな人は第2章から読むといい。

第2章 まずは「基本スキル」を身につけよう

・「だ・である調」と「です・ます調」のつかい方
・漢字と平仮名のバランスのとり方
・「てにをは」のつかい方
・「これ」「それ」「あれ」のつかいすぎに注意
・主語をなににするかで印象が変わる
・修飾語のつかい方に気をつける
・「置いておいて」に気をつける
・読者の関心にあわせたテーマを設定する
・専門性の高い文章ほどわかりにくい
・自分の書き方を見つける
・文章を読み直して推敲する
・読者が文章力を高めてくれる
たった12項目を実践するだけで、文章の基本がマスターできる。
かっこいい文章、売れる文章、共感を生む文章を目指す前に、基本スキルを身につけることを強くオススメする。
なぜなら、かっこいい文章を書いたつもりが、かっこ悪い文章になってしまうのも、この「基本スキル」がないからだ。

私が「かっこつけてるけど、かっこ悪いな」と感じる文章は漢字を多用しているものだ。

「俺が拘り抜いた材料を纏めて紹介するぜ!」

「拘り」も「纏めて」も、小中学校では習わない。
スマホで変換した時に出てくる漢字を全部使った例だが、一般の人が読めるレベルでは無い。
「どうだ?俺って知的な文章も書けるんだぜ!」と見せているかも知れないが、読む人のことを思いやる要素がない恥ずかしい文章だと感じざるを得ない。

ちなみに読み方はこう。
拘り=こだわり
纏め=まとめ

文章の「やってはいけない!」

私がここ数年、気をつけていることが系統立てて書かれてあるのが第3章だ。
うまい下手の前に、「いい文章」の基本が詰まっている章なので、書くことが好きな人やさらに文章を上達させたい人は熟読をオススメする。
・難しい・聞きなれない言葉はつかわない
・理解があやしい「カタカナ語」はつかわない
・業界用語や専門用語はつかわない
・同じ言葉を連続してつかわない
・重ね言葉はつかわない
・意味のない言葉はつかわない
・形容詞を多用しない
・接続詞のつかい方に気をつける
・連続する助詞を防ぐ
・「こと」「の」に気をつける
・「こそあど」言葉は言い換える
・慣用句は多用しない
・お役所言葉は「なにも伝えていない」のと同じ

理解があやしい「カタカナ語」はつかわない

これに関しては、facebookやブログなどで「ネタ」扱いにする項目である。
多用する人は、「覚えたての言葉を連続して言いたがる幼児」と同じ匂いがする。

「メソッド」を覚えたら「メソッド!メソッド!」
「ポテンシャル」を覚えたら「ポテンシャル!ポテンシャル!」
カタカナ語を多く口にする人は、その時々でその人のブームが変わっていくのを観察するのも、悪趣味で面白いものである。

「はいはい。覚えたての言葉を使ってるのね。エラいエラい。」と頭をなでなでしてあげたくないのが、幼児と大人の差だ。
その言葉を聞いた人がググらなければ意味が通じないカタカナ語は、極力避けたいものである。
(「ググる?何それ?」と思った人は、グーグル検索で調べてみましょう(笑))

まとめ

ここまで、本書の前半部分の書評である。
読みながら、ついつい自分の子ども時代の思い出にまで発展してしまい、まとまりが無い感も自覚している。
自覚しつつも公開する理由はただ一つ、このブログを読む多くの人は私のファンなので、自己開示比率を上げたのだ。

「あれ?イトーさん、いつもと文調が違う!」と気づいた方は、私の小さな成長を発見できたホンモノのファンだ。
いつもありがとうございます。(←ここだけ「です・ます」調)
お会いした時に遠慮なくハグしてください(笑)

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メディア掲載①

アゴラ 言論プラットフォームにて取り上げていただきました。(2018年1月23日)
https://goo.gl/6gwDgH

メディア掲載②

グノシーで取り上げていただきました。そしてランキング1位(2018年1月23日)
https://goo.gl/AKMcNC

メディア掲載③

Yahoo!ニュースで取り上げていただきました。(2018年1月24日)
https://goo.gl/wpNsxf

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伊東 稔

伊東稔/Minoru ITO 骨盤矯正と姿勢改善の専門家 カイロプラクティック伊東(長野市)院長 兼業主夫でもあり料理好き 『ねこ背を治す教科書』著者 http://amzn.to/2qB9VS2

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