『怒りにとらわれないマインドフルネス 』(藤井英雄著/大和書房)

書評

怒りとは何か
怒りと聞いてどんなことをイメージしますか?

・真っ赤な顔
・大声で怒鳴る
・感情的になる
・理性を失う
・失敗する
・後悔、懺悔
・暴力と怪我
・突発的な犯罪の引き金
-P20より引用-

怒りに任せて犯罪行為をする人が容易に想像できますね。

はっきり言って、近寄りたくないです。
夏の終わりのセミぐらい近寄りたくないです。
「あれ?寝てる?」と、
うっかり近寄ったものなら、突然暴れ出して手に負えなくなります。

怒っている状態とは、交感神経の緊張状態です。
緊張状態では、脳の中でアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されており、興奮している状態です。
いわば、通常とは異なったエマージェンシーモードなのです。
-P21より引用-

引用したり、自身と照らし合わせたりして「怒り」について書きましたが、
私の場合は自分自身の「怒り」よりも、身近な人の「怒り」を何とかしたいと思います。

「あの人、これを読んでくれたらいいのに…」
思う対象者ほど、読まないものですね。

それでも、ここまで読んで「怒り」を何とかしたいと思う方に
おすすめなのがこれ
精神科医、藤井英雄さんの
『怒りにとらわれないマインドフルネス 』(大和書房)
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感情、それも「怒り」をコントロールするのなんて、超絶難しいと思いきや、
一つひとつのワークが超簡単で、たった「10秒」で完結するのです。

例えば、怒りを鎮める13のマインドフル瞑想の一番目。
「ゆっくりと止めずに、呼吸する」は、

1 「はじめ」と宣言する
2 10秒間、「今、ここ」を感じながら、
意図的にゆっくりと呼吸し、呼吸によっておなかや胸に気持ちを向けていく
3 「おわり」と宣言する。

ただ、これだけです。

怒った時に、このワークを行えば、
「呼吸」の効果(副交感神経を優位にする)と、
「怒り」以外に意識を向ける効果のダブル効果によって、
「怒り」は急速に鎮まります。
まずは本当にやってみましょう。効果がその場ですぐに分かります。

たった「10秒」で完結します。
どれだけ忙しい人でも、
どれだけ怠慢な人でも、
「意識」さえすれば誰でもできます。

本書は、「怒り」のコントロールをターゲットとしていますが、
「緊張」「不安」「自己嫌悪」「悲しみ」など、
「ネガティブ感情」のコントロールにそのまま利用できます。

マインドフルネスは、心身ともに健康に生きていくためのスキルの一つです。

「マインドフルネス」について初めて学びたい人にもおすすめです。
『怒りにとらわれないマインドフルネス』(大和書房、藤井英雄著)

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伊東 稔

伊東稔/Minoru ITO 骨盤矯正と姿勢改善の専門家 カイロプラクティック伊東(長野市)院長 兼業主夫でもあり料理好き 『ねこ背を治す教科書』著者 http://amzn.to/2qB9VS2

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