英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!/西澤ロイ著/SBクリエイティブ

書評

骨盤矯正と姿勢改善が得意なカイロプラクター 伊東稔(@MinoruITO66)です。

こう見えて、中学では英語が大好き。
高校は創立時には英学校だったという名門校。
そして大学も同志社英学校という名からスタートした英語教育に力を入れている伝統を持つ大学でした。

しかーし!
ろくに話せないのよ。
でも英語で話ができるようになる本に出会ったのでご紹介します。

英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!西澤ロイ

受験のため、旅行のため、仕事のためと、英語を学ぶ機会はたくさんあります。
多くの人は中学と高校の6年間に週3時間は勉強しているはずです。令和の時代には小学校でも英語を学びます。

かく言う私はというと、仕事で英語をバリバリ使っていた父の影響からか、中学でも高校でも英語は得意科目で楽しく勉強していました。英語の読み書きに費やした時間は他の教科と比べても桁違いに多かったことを記憶しています。

ところが
ところがですよ

貴重な青春時代の多くを英語の勉強に費やしていながらですよ、一歩日本の外に出たら英語が標準語である空港ですら「話すこと」ができないのです。

私と親しい方なら知っている人もいるかもしれませんが、家族でマレーシアに行った時のエピソードがあります。

マレーシア旅行でのエピソード

当時の私は愚かな喫煙者でした。愚かな喫煙者は飛行機などで長距離を移動する際には、出発前と到着後にはニコチンをチャージしないといてもたっても居られないのです。ご多分に漏れず私もその一人でした。

海外の空港で手荷物検査をし、乗り換えの飛行機を待っている間、一服したくなりました。広い空港内で喫煙所を探します。行き当たりばったりで空港内をウロウロしていると外に出ることに成功しました。

「ああ、やっぱり青空の元で吸うタバコはいいなぁ。」とクアラルンプールの青空とニコチンを楽しんで、「さあ、そろそろ家族と合流して飛行機を待とう」と来た道を逆に進もうとしたら、警備員に止められました。

「ちょ!兄ちゃん!ここ素通りはアカンで!パスポート見せてんか。」のような意味を英語でまくし立てられました。

しまった!パスポートも搭乗券もカミさんのバッグに入れっぱなしだ。事情を説明して入れてもらうしかないぞ。

焦った私は事情を説明しようと思いました。ところが口から言葉が出ないのです。
中学と高校と大学で8年も英語を勉強したにも関わらずです。

言いたかったことを整理すると以下の通り(今だから冷静に整理できますが、当時はパニックパニックパニパニパニパニです)

・うっかり外に出てしまった
・パスポートと搭乗券は空港内にいる家族が持っていて、私の手元に無い
・30分ほど前にここから入った
・家族は携帯電話の電源を切っていて、呼び出せない

こんなことを伝えたかったのですが、搭乗時間も迫ってくるし、パスポートが手元に無いのに入れてくれる訳が無いと思い込んでいたのでパニックがひどくなる一方です。

空港内の道順は、中から外に行くのは自由に通行でき、外から中に行くのは厳重にチェックされるのです。これは大原則なので覚えておきましょう。ヘタをすると命にも関わることです。

黙っていても道は開きません。
火事場のクソ力とでも言いましょうか、必死の形相でできる限りの言葉を伝えます。
その時の日本語訳はこんな感じです。

昔々、拙者はこの道を通ったものでござる。
吾輩の旅券は妻のハンドバッグに入っておる。
そしてその妻は搭乗口で待っておる。
私はタバコのために外に出た。
あなたなら私の気持ちが分かるよね。タバコを吸いたいのじゃよ。
旅券と搭乗券を持つ妻のところに行きたい。
ここを通してくれ。
ここを通りたい。
旅券を持つ資格は持っている。
ここを通してくれ。
ここを通りたい。
俺は日本行きの飛行機に乗りたいのだよ。分かるよね?

「この日本人、マジ変な英語しゃべっとるな。
ま、悪い奴じゃなさそうなので通してやってもいいんじゃないw」
と、警備員その2が横から割って入ります。

そして私に向かってお札を数える素振りを見せて、「カウンターに金を置くように」とカウンターをトントンと叩きます。日本ではほぼ見ることができない裏金のやり取りを目の当たりにします。

はっと気づいた私は、「お代金はおいくらですか?」の意味の英語を発します。

警備員その1、警備員その2は顔を付き合わせて笑った後、「いや、料金ちゃうねん。こころ付け程度でええねん。決まった料金なんかあるわけないやんけww」と言います。

パスポートと搭乗券は妻が持っていたものの、財布は自分で管理していたので300円程度の現地通貨を恐る恐るカウンターの上に置くと、警備員その1は無造作にポケットに入れて、私を通してくれました。

その日から、「英語の読み書きはできたらできる方がいいよね。でも話すことはもっと大切。トレーニングをしなくっちゃ」と思ったのでした。

それから3年が経ち、今度は台湾に行きました。

飛行機の中で食事が選べます。
「ビーフ オア チキン?」
「ビーフ オア チキン?」
「ビーフ オア チキン?」

そろそろ私の番だ。
どっちにしようかな。どちらでもいいな。どちらも美味しそうだし、特にこだわりがない。
できれば両方食べたいぐらいだ。
そうだ、妻と私が別のものを頼めば両方食べられるじゃん!
幸いなことに妻はビールさえあればいい人だしな。飲まない私がビールを頼んで、彼女にあげればいいじゃん。

ん?さて?
「どちらでもいいよ」って何ていうんだっけ?
「both A and B」ってあったけど、このようなシーンで使うんだっけ?

3年前に命からがら日本に帰ってこれたのに、全く英語で話すことが上達していないことに気づきました。

世の英語学習の本には、「英語で考える脳の使い方をしよう」だの、「語彙力が全て」だの、色んな学習法があります。その本を買う時には意気込んで「やるぞ!」と思うのですが、数ページで挫折する経験が後を断ちません。

英語学習の最終兵器に出会いました。

それがこれ!

「英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!』
西澤ロイ著

中学や高校で英語を学習したことのある人ならば、絶対にうまく話すことができる方法が掲載されています。

慣用句を覚えたり、新たな英語を詰め込んで覚える必要はありません。
たった3つのステップでいいのです。

STEP1
日本語で“大げさ”に話す(大げさトーク)

STEP2
日本語の話し方を“ほぐす”

STEP3
日本語を英語に“言い換える”

実際にどうするのかは以下の通りです。

STEP1
「私は、日本酒には目がないんです」

STEP2
「私は、大好きです、日本酒が」

STEP3
「I love sake!」

「え?」と思うでしょ?
でもこのステップを踏むことで、英語を話す人にはよく通じるのです。

本書では「日本語で伝えたいこと」を、大げさに言い換え、日本語をほぐし、英語に言い換える具体例がたくさん、そして分かりやすく掲載されています。

「英語は苦手」と最初から拒否している人ほど、読めば「なんだよ。英語なんて簡単じゃん!」と思うはずです。

また、相当な時間を英語学習に費やしていてもなお英語を話せない人が再学習するのにも大いに役立ちます。

3つのステップを柱としながら、英会話をしなくても意思を伝えることができる方法まで書かれてあるので、読み進めながらホッと安心感が湧いてくる効果もありました。

私に「伊東さん、パジャマは上下でセットなので複数形で『pajamas』と言うんですよ」と特別に教えてくれた西澤ロイさんの最新刊。とてもとてもおすすめです。

 

The following two tabs change content below.
タイトルとURLをコピーしました