「バズる」と聞いて、真っ先に思い浮かんだのが、アニメ「オッドタクシー」に出てくる樺沢太一だ。
https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/oddtaxi/chara/
画像引用
アニメ「オッドタクシー」OFFICIAL
@oddtaxi_
https://twitter.com/oddtaxi_/status/1392466204724326402
公式サイトによると樺沢はこんな人物として描かれている。
大学4年で就職活動中。
バズりたい願望が強く、ネット上で人気者になるために日々ネタを探している。生意気で目立ちたがり屋だが、実は小心者。
作品中、今どきの「バズりたい」気持ちがよくわかるシーンがある。
Amazonプライムビデオだとこちらで視聴できる。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B091KTYM5P/ref=atv_dp_share_cu_r
オッドタクシー
シーズン1
エピソード1.変わり者の運転手
(05分05秒ぐらいからのセリフ)
あんたは思いついたことを何も考えずにパッと答えるから早いだろうけど
[こないだスタバで原稿書いてたら
A『歯医者行きたくないなぁ』
B『虫歯多いって愛された証拠なんだよ。赤ちゃんの頃に親から食べ物を口移し、あるいはスプーンを共用してたってことだからね』
A『マジで?』
B『ちなみに僕は虫歯ゼロだけどね。』
ってイケメン高校生が話してて抱きしめたくなるほどに尊みあふれた。]とか?
作品中の樺沢太一は、バズりたいために動画サイトでとんでもないキャラを演じ、行動し、バズったのだが、最後には身を滅ぼす結果となった。
「バズらせる」のが目的だったので、手段を選ばずに過激なことをし続けたがために失敗した例である。
当然のことながら、反社会的な行動だったり、他人に迷惑をかける「バズる」は百害あって一利なしだ。
前述の樺沢太一は「バズる」こと自体が目的になっていたので身の破滅を招いた。
大義名分としては「正義のため」を装っているが、全く関係のない第三者(作品中はチンピラのドブ)を懲らしめてやると公言してバズり、オンラインサロンも入会者が1万人になるほどの人気ぶりだが、最後には自分のアカウントを消して落とし前をつけるほどのチョンボをやらかしてしまう。
モラルも法律も関係ないようにバズるのは、バカッターと呼ばれ、反社会的行為である。
くれぐれもそうならないよう注意が必要だ。
※バカッター
『バカッターは、日本のインターネットにおいて誕生したTwitter利用者による行為の様相を表すインターネットスラング。「馬鹿」と「Twitter」のかばん語。 Twitterの利用者が投稿を通して自らの犯罪、詐欺、嘘、その他の反社会的行動を世間に曝け出す行為を指す。』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC
ーWikipediaよりー
【SNSの活用】
アニメ「オッドタクシー」の特徴と、本書はとても関連がある。
「バズりたい」樺沢太一はTwitterでの拡散をメインにしている。その次にYouTubeで情報発信している。Facebookではないのだ。
本書でも「『バズりたい』のならFacebookではなくTwitter」だと書いてある。確かに、Facebookは身内(家族・友人・知人)の「いいね!」はあるが見知らぬ多くの人には届きにくい。
「Facebookおじさん」「挨拶おじさん」などと呼ばれている、自己承認欲求の強いおじさんのおかしな活用により、Facebookは年齢層の高く気持ちの悪い投稿をする「痛いおじさん」が多い。わざわざそんな「痛いおじさん」と交流したくもないので、20代、30代の若者はFacebookをやらなくなっている。
バズりたいのならば、Twitterである。
【文章は書く前の準備が9割】
Twitterの使い方だけでなく、本書では文章のちょっとしたコツも掲載されおり、気付かされることがたくさんある。
普通の例文と、ベターな例文が紹介されているので、「こう書けば嬉しいよね」「これを応用すればワンランクアップするはず」と共感する箇所が豊富である。
【読後の私の成果】
日頃、お遊び程度にSNSを使い、ブログもたまに書いている。
読後にちょっと実験的に、TwitterとYouTubeの従来のスタイルに追加する形で投稿をしてみた。
すると、Twitter経由でテレビ局から「先ほどの投稿、ニュースで使っていいですか?」とオファーが来た。
YouTubeでは、48時間で1000回近くの再生数があり、過去最高のバズり方である。
今回は実験的に「ちょっとやってみた」ぐらいであるが、本書で書かれてあるような準備をしっかりとし、計画的・戦略的に発信すればさらに「バズる」と確証した次第である。
本書の目次
第1章 なぜ「バズりたい」のか?目的を明確にしよう
第2章 ファンをさらに増やすために必要なこと
第3章 読ませることの本質を理解しているか
第4章 「読者は読まない」のが当たり前
第5章 誰に向けて、何を書くか?何を書かないか?
第6章 文章は書く前の準備が9割
第7章 「基本の型」がない文章は読まれない
第8章 徹底的に研ぎ澄ますテクニック
私の場合、仕事としている健康に関することや趣味の料理、そして信州愛が「バズる」と嬉しいと思うので、さらに本書からヒントを得て、実践していきたい。
伊東 稔
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